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シュートはどこにうつ?
シュートの決まりやすいエリア
基本的には、ゴールの隅がもっとも決まりやすい。反対にゴールキーパーの腕が届きやすい範囲は、止められやすい。
特別なエリアとして、ゴールキーパーの顔の近く、と股の間が取りにくいので、有効に使うとよい。
特にゴールキーパーの股抜きでゴールが決まると、心理的なショックが大きいため、ゲーム全体に与える影響が大きい。
遠ければ低く、近ければ高く狙う
キーパーは蹴る相手が近くにいると、重心を低く安定させようとします。その分、身体を低く構えますので、左右の上隅が有効なシュートエリアになります。
高く打っても、近くのシュートであれば、ゴールをはずれる可能性も低いといえます。
蹴る相手が遠くの場合、キーパーは、腰を高くして構えています。そのため、地面に近い低いシュートが取りにくくなります。
逆に、距離が遠いときに高いシュートを狙うと、手が出しやすく、取られる確率が高くなってしまいます。
キーパーの逆をつく
シュートの際の基本は、キーパーの逆をつくことです。
キーパーは、うつ相手の目の動きや顔を見て、シュートコースを決めることがよくあります。
自分が狙うシュートエリアとは逆を見たり、クロスのシュートエリアを打つふりをしてアウトサイドで二アポストを狙ってシュートしたり、といったアクションが有効です。
キーパーと一対一の場面では、キックフェイントなどでキーパーを一回動かしておいて、逆をつくと決まる確率が増えます。
タイミングをはずす
相手がレベルの高いキーパーの場合、まともに打ったシュートはまず決まりません。
キーパーがもっとも取りにくいのは、コースや速度よりも、タイミングがはずされたときです。逆に、タイミングがよすぎると、キーパーの反応もその分よくなって、どんなに鋭いシュートでも取られてしまいます。
タイミングをはずすのに、フェイクやフェイントが有効なのは、もちろんですが、トーキックはフットサル独特のキックとして、とても有効です。
2002年のワールドカップの準決勝、ブラジル対トルコ戦で、ロナウドが決めたゴールも、トーキックでタイミングをはずしたシュートでした。
シュートをはじいたところを狙う
フットサルでは、コートもゴールも狭いため、シュートをうつ自分のスペースも確保しづらく、シュートで狙うエリアも狭い。
キーパーが待ち構えているところに撃っても、なかなか入りません。
そこで、シュートをうつときに、低く弾道の速いシュートを打つと、キーパーが取りにくく、ボールをこぼす可能性が高くなります。
地面すれすれのシュートや、キーパーの目の前で低くバウンドするボールはキーパーがボールをはじくか、こぼすかする可能性が高いです。2002年のワールドカップ決勝で、オリバーカーンがこぼしたのも、そんなボールでした。
キーパーがボールをこぼしたところを、他のプレイヤーが狙うとより決定力が高くなります。
相手ディフェンスをシャドーとして使う
ディフェンスが目の前にいるときが、意外にゴールチャンスになる場合があります。
ディフェンスが影になって、蹴る足の動きやシュートの瞬間が見えないため、キーパーが一瞬、弾道を見失うからです。
ゴールキーパーとの一対一は、かえってキーパーの反応がよくなり、確率が低くなってしまうので、わざとシュートのタイミングを遅らせ、ディフェンスをひきつけてからシュートをうつ、という高度な技も考えられます。
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