ロングフィードやシュートなど"蹴り"を徹底追及したプーマのスパイク”evoPOWER(エヴォパワー)”のNEWモデル”evoPOWER VIGOR(エヴォパワー ヴィガー)”が登場!
POWERということで、サッカーショップKAMOのパワー系、新宿店の鈴木晃大が2月24日(金)の発売に先駆け、試履きさせていただきました。
高校時代にインターハイに出場したと言い張る鈴木。だが出場時間はゼロ。怪我さえなければレギュラーだったと言い張るその実力やいかに。

今回レビューするのはevoPOWER 1 VIGOR HGで、土や人工芝などの固いハードグラウンド用のトップモデルになります。
トップモデルは他に、取替式と固定式のMIXスタッドが採用された深い天然芝や雨などでぬかるんだグラウンド用で最もグリップ力が強いSG(ソフトグラウンド)、天然芝用のFG(ファームグラウンド)が展開されています。

グリップ力はSG>FG>HGとなりますが、グリップ力が強いからと言って良いわけでは無く、SGを人工芝で着用するとグラウンドに引っかかり過ぎて動きづらかったり、スタッドが折れたりもしますので、必ずご使用のグラウンドに適したものを選択いただくようお店でもお客様にお願いしています。
トップモデルに搭載されているテクノロジーは基本的に同じですが、HGのみ甲高幅広と言われる日本人に適したワイドフィットが採用されています。
■各モデル SPEC表
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価格(税込) |
グラウンド対応 |
フィット |
重量 27.0cm |
evoPOWER VIGOR 1 SG |
\23,760 |
天然芝 |
タイト |
290g |
evoPOWER VIGOR 1 FG |
\23,760 |
天然芝 |
タイト |
208g |
evoPOWER VIGOR 1 HG |
\19,440 |
人工芝/土 |
レギュラー |
273g |
evoPOWER VIGOR 2 HG |
\15,120 |
人工芝/土 |
レギュラー |
258g |
ただこの日本人に多いとされている甲高幅広、実はそう思い込んでいる方も多く、計測すると意外に違ってたりします。
スパイクはしっかりとしたホールド感が求められるため基本的にはタイトな作りになっています。
そのタイトさをきついと判断して別のスパイクを選択される方もいると思いますが、きついにも良いきついと悪いきついがあります。
このあたりはご自身で判断がつきにくい部分だと思いますので、お店に是非お越しいただき、私のような販売員にお声掛けいただき、シューフィッティングしてから購入いただくことを強くおすすめしたいです。
サッカーショップKAMOのシューズ担当は、基本的にはサッカーをしっかりと経験してきた、と言いますかサッカーしか経験してこなかったくらいの者が担当しており、スパイクを購入する時の「本当に足にあってるのかなー」とか「お店で履いてる今は良い感じなんだけど、実際にグラウンドで全力で走ってみた時どうかなー」という不安も経験しております。
ですので、お話いただくと不安を共感でき、解消できることもあると思いますので、是非お気軽にご相談ください。
では実際にevoPOWER 1 VIGOR HGを試し履きしたレビューです。

着用時のフィッティングは良好。
HGはメーカー発表ではレギュラーフィットとなっていますが、作りが少しタイトになっていると感じました。
私はスパイクは27.5cmを着用する時が多いのですが、このスパイクは28.0cmが最適でした。
履き口はスリップ・オン・コンストラクションと呼ばれる構造が取られていて、シュータンとアッパーが分かれておらず、足が包み込まれるような感覚でスポッと着用できます。
その構造を可能にするために、伸縮性のある繊維が使用されていて、これが抜群のフィット感を実現しています。
ソック構造のスパイクは、商品によってはたわみが出てしまって、良いフィット感が得られないという意見も聞いたりしますが、このスパイクはそういったこともなく、しっかりとフィットします。
また靴の外側に設置されている多数の3Dのドットが、実は靴の中にも設置されている(※トップモデルのみ採用)ので、靴の中で足がずれることを防止してくれます。
ボールを蹴ったり動いたり、のレビューはまず動画をご覧ください。
それぞれのテクノロジーについては特設サイトに詳しく書いてありますので割愛させていただきますが、僕が特に気に入ったのはアッパーに採用されているアダプライトマイクロファイバーです。
■各モデル テクノロジー対応表
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価格(税込) |
01 |
02 |
03 |
04 |
05 |
evoPOWER VIGOR 1 FG |
\23,760 |
● |
● |
● |
● |
● |
evoPOWER VIGOR 1 HG |
\19,440 |
● |
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● |
● |
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evoPOWER VIGOR 2 HG |
\15,120 |
- |
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● |
- |
evoPOWER VIGOR 3 HG |
\10,800 |
- |
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01:アダプライトマイクロファイバー
02:グリップテックス
03:スリップ・オン・コンストラクション
04:アキュフォーム3Dドット
05:3Dドットライニング
日本で開発されたアダプライトマイクロファイバー。やはり世界に輝く日本の技術。縦方向にのみ伸縮性を持たせた特殊な素材で、ボールインパクト時には足のしなりに沿って伸び、振り切る時に縮むことで反発力を生み、このスパイクの最大の特徴である“蹴り”を協力にサポートしてくれます。
実際にボールを蹴ってみると、いつもよりボールが軽くなったような感じを受けました。力を逃がさず上手くボールに運んでくれます。
逆に激しいターンや切り返しをする時などに横方向にアッパーが伸びてしまうと、靴の中で足がずれてしまい、力が分散して素早い動きができません。横方向は足をガッチリとホールドするため伸びないような素材になっています。
“蹴り”を追求したスパイクですが、ダッシュやターンの感覚もかなり良いです。
アウトソールは前モデルの”1.3”から好評だったものをそのまま引き継いでいますので、安定感のあるグリップ力ですし、ひっかかり感も程よく、ストレスなくプレイができます。
試履会を実施した日はもう春の訪れを感じそうな抜群の天候でした。
総評すると、このevoPOWER VIGOR 1 HGは間違いなくおすすめできるスパイクです。
伸縮性素材スパンデックスで実現されたスリッポン構造は隙間なくぴったりと足に馴染みますし、かといって素材の伸縮性があり過ぎるわけではなく、横ブレにはきっちりと対応できるホールド感も兼ね備えています。
1点だけご注意いただきたい点はサイズ選びです。
前述した通り少しタイトな設計になっているため、サイズ選びは慎重に行っていただきたいです。
お店に来ていただきますと、この部分はサッカーショップKAMOのスタッフが責任を持って選ばせて頂きますので、ぜひサッカーショップKAMO(特に新宿店)にお越しくださいませ!