PHANTOM LUNA CREATOR ACADEMY

INTERVIEW

@杉並総合高等学校 2023.7.17 Mon.

三浦 崇宏 The Breakthrough Company GO
代表 PR/クリエイティブディレクター

サッカーショップKAMOがNIKEと共に立ち上げた
『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の
第3回として訪れた杉並総合高等学校。

“PHANTOM LUNA CREATOR ACADEMY”と題した今回の企画について、
オフピッチ(精神面)の講師としてお招きした三浦氏にインタビューを行いました。

  • サッカーが好きではなかった学生時代

    ーオフピッチの講義で登壇していただくのは、第1回の国見高校に続く2度目となりますが、前回の講義はいかがでしたか?

    三浦: 僕の方がパワーをもらってしまったくらいでしたね。高校生の子たちが僕の年齢になるまで20年以上もあるわけで、未来そのものだなと。そのような方々にまた貢献できるならということで、2度目の講義も引き受けさせていただきました。

    ーそもそも、サッカーというスポーツにはどういった印象をお持ちですか?

    三浦: 僕、サッカーが好きではなかったんです。僕が通っていた幼稚園から高校までの一貫校はサッカーが強い学校で、半ば神聖化されたスポーツになっていて、体育の授業でもサッカーがあったんです。その時、反骨心の強かった僕は「君たちには、サッカーを与えておけばいいんでしょ?」って言われているような気がして、喜んでたまるか、という気持ちでした(笑)。
    もちろん、ものすごく戦略的で素晴らしいスポーツであることは知っているし、最近は『ブルーロック』っていう、ちょっと変わったサッカー漫画にハマっています。

  • クリエイティビティとは、思考の基礎的な考え方

    ーそれでは、今回はどのようなテーマで講義を行ったのでしょうか?

    三浦: クリエイティビティと聞くと、デザインするとか、いい文章を書くとか、映像を作るとか、表現の技術の話になりがちだと思うんですけど、僕はそれ以前の“思考の型”だと思っています。スポーツでは、運動神経や筋肉など基礎的な身体能力があったほうが良いとされているように、思考の基礎的な型をお伝えしました。

    例えば、練習を“辛いもの”か“自分にとって必要なもの”として受け取るかどうかで、モチベーションは大きく変わってきます。このように捉え方を変えるだけで、その後の行動も未来も変わるんですよ。この捉え方を自分でマネジメントできるようになることが、クリエイティブな思考だと考えています。
    今回の講義を通して、練習や引退後も自分の人生を積極的に楽しめる思考が身に付くと嬉しいですね。

  • 素直さと反骨精神の両立

    ー部活という時間が限られた中で、より結果を出すためにはどうすれば良いとお考えですか?

    三浦: 難しいかもしれませんが、素直さと反骨精神を両立させるのが良いと思います。
    先生からしたら、高校生には日本代表だったり先生を越える存在になってほしいわけじゃないですか。生徒自身にもそう思っていてほしいけど、そう考えるようになると「先生の話なんて聞いても意味がない」って思いがちなんですよね。とはいえ、人生の先輩として先生の方が経験はあって、トライアンドエラーを繰り返して導き出された指導をしている。なので、先生や指導者、あるいは僕みたいな大人の言うことを“疑いながら聞く”という姿勢がすごく大事だと思います。

    あと、普通のことをするだけでは、絶対に普通の結果しか出せません。
    僕は高校生時代、柔道部に所属していたんですが、強い学校相手に全然勝てなかったんです。それで、どうやったら勝てるかめちゃくちゃ考えて、部活外の時間で総合格闘技やレスリングの技を研究し、柔道にはなかった新しい技を取り入れたことで学校初の全国大会出場を成し遂げました。同じように、常識や思い込みをひっくり返して新しい結果を出す考え方をしてほしいですね。

  • 「道具は自分の身体能力や可能性を拡張してくれるもの」

    ー“PHANTOM LUNA CREATOR ACADEMY”は、スパイクにフィーチャーした企画です。スパイクを着用するとボールにより回転をかけられるように、ある道具が身体能力の手助けになったような経験はありますか?

    三浦: 僕、アスリートじゃないので難しいです(笑)。でも、全てに当てはまると思いますよ。パソコンを使ってパワーポイントの資料を作ることをはじめ、道具は自分の身体能力や可能性を拡張してくれるものです。ただ、人間は思ってる以上に道具に思考が規定されてしまうこともありますよね。そこは気を付けないといけない。

    ー最後に、今日の講義を振り返っていかがでしたか。

    三浦: 女サカ(杉並総合高校女子サッカー部)のみなさんには、何をする時も相手を想像すること、そして、自分の目指す未来に向けて真っ直ぐ歩く勇気と好奇心を持ち続けてほしいです。
    頭の使い方は、考えれば考えるほど、使えば使うほど良いものになり、 サッカーと同じくらいやめられないものになっていくと思いますよ。

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