発売に先駆けてKAMOスタッフが試し履きをしてきましたので、『NEWマーキュリアル』が前モデルからどのうような進化を遂げたのかレビューしていきたいと思います!
まずは座学にて『NEWマーキュリアル』の特徴や機能などを詳しく説明いただきました。

ナイキが展開しているスパイクのコレクションは「ファントム」シリーズと「マーキュリアル」シリーズ、「ファントム」シリーズは“精密さ”をコンセプトに作られていますが、「マーキュリアル」はご存知の通り“スピード”をコンセプトとしています。
新しくなった「マーキュリアル」は3つのポイントにフォーカスをして改良が加えられました。
まずは“軽さ”。
プロの選手にヒアリングをすると、スピードを武器としている選手は最も“軽さ”にこだわっているそうです。
2つ目は“フィット感”。
軽さと同時に素足感覚に近いフィット感も求められる要素。
数値的に軽くなっていても、足にフィットしていないとその軽さが実感できないからです。
3つ目は“反発性”。
走り出しや切り替えし時のエネルギーをロスすることなく、どれだけ次の動きにつなげることが出来るかも重要視されて開発されました。
以上の3点と前モデルからの変更点を中心に、実際履いた感じをレビューしていきたいと思います!

今回は特別にトップモデルである「マーキュリアル ヴェイパー 13 エリート FG」を着用しました。
※人工芝でのプレーは“AGモデル”を着用ください。

新しいフライニットのアッパーは、柔らかい糸と硬い糸の2種類が使用されています。
全体的にTPU加工も施されているため、見た目が前作より硬そうな印象を受けますが、実際は非常に柔らかくなっていて、足に良くフィットする感覚がありました。
従来よりも頑丈で軽量な糸を採用していて、強度と薄さを両立。
ボールと足を隔てる素材が減ったことで軽量性が増しています。
シュータンやシューレース周りは前作からほぼ変更はなく、違和感なく足入れが出来ます。

新しくなったアッパーは“軽量性”と“フィット感”に大きく貢献していて、前作にはなかった硬い糸を使用することにより、ホールド感もアップしている印象です!
続いてはアウトソール。
アウトソールは前作に引き続き“セパレート”タイプのものが採用されています。

前作よりも高い温度でプレートを圧着し、靴底の部分の厚みが足されていることにより耐久性をアップさせる工夫が施されています。
前足部には“Aerotrack”という軽量で耐久性のあるプレートを使用。

白い部分と青い部分でパーツを分け、ブレードの配置も多少変更することで強度をアップさせています。
中足部底面には前作よりも硬い素材を使用しています。

硬い素材を使用することにより反発力がアップ。
踏み出すたびに屈曲する足を元の位置に押し返そうとする「反発力」をスピードへと変換する機能となっています。
反発力を生むためには“屈曲”することが必要で、この2つを両立している新しいアウトソールはスピードを生み出すために最適なシステムになっていると感じました。
アッパーはフライニットの柔らかさに硬い糸をプラスすることにより、フィット感とホールド感を両立させ、先に上げた“屈曲“するためにもこの柔らかいアッパーが一役買っています。
そして、より“反発力“が増したアウトソールを搭載し、シリーズ毎に進化を遂げる「マーキュリアル」。
ナイキさんのこだわりが感じられるこのスパイクをぜひ一度、店頭でお試しいただければと思います!
新しい『マーキュリアル』シリーズはオンラインストア、店頭ともに7/26(金)より好評発売中!

今回のこの試し履き会で実際に着用したKAMOスタッフに、新しくなったマーキュリアルについて詳しくインタビューしています。
KAMOスタッフはよりプレーヤーに近い目線でスパイクを考察しておりますので、『NEW マーキュリアル』が気になるという方はぜひ参考にしてみてください。
【サッカーショップKAMO 原宿店 - 野村 勇輔】編