気付きを与える処方

ーまずは、“PHANTOM LUNA CREATOR ACADEMY”を終えて率直な感想をお伺いできればと思います。

楠瀬： 選手権に向けて、「ここの栄養分は足りているけど、ここは足りていないな」といった具合に処方していくような感覚で楽しかったです。
指導後に改善点を個別に聞きに来る部員もいて、教えたことを一生懸命に吸収しようとしてくれる姿が印象的で、あっという間の2時間でしたね。

菅澤： 普段から浦和レッズレディースのユースの子たちとプレーすることはあるんですが、高校で部活として励んでいる子たちと触れ合う機会は少ないので、雰囲気含めて全てが新鮮でした。
自分が学生の頃は、プロと交流するようなイベントは無かったので良い機会だったと思ってもらえたら嬉しいし、選手権に向けて頑張る部員たちとの交流は良い経験になったと思います。

ー指導内容は、どのようなことを意識して構成されたのでしょうか？

楠瀬： オフピッチがクリエイティブに関する座学だったので、オンピッチでも創造性を意識しましたが、一朝一夕で身に付くものではないことを踏まえて、その準備として成功体験を教えた感じですね。
「この技術を習得すれば、このポジショニングを取れば、こういった結果になるのか」といった気付きを与えたことで、今後のトレーニングに深みが増すはずです。

スパイク選びの幅を広げる革新的なレディースモデル

ーまた、部員たちと共に今日初めて【PHANTOM LUNA】を着用されていましたが、どのような印象を受けましたか？

菅澤： レディースモデルということで、普段よりも0.5cm大きいサイズを履いてみたのですが、特に違和感もなく通常通りプレーできましたし、人工芝ということもあってグリップ力の高さを感じました。
グリップ力はパフォーマンスに大きく影響しますし、怪我の予防にも繋がってくると期待しています。それに、自分は足のサイズが大きいのでメンズモデルを履いていましたが、サイズの問題でスパイク選びの幅が狭まっていた女性選手は多いので、レディースモデルの誕生を喜んでいる人は多いはずです。

ーその一方で、普段はどのようなポイントを基準にスパイクを選ばれていますか？

菅澤：フィット感を重視していますね。スパイクは大きく分けて、ハイカットとローカットがあるのですが、自分は足首までフィット感がほしいのでハイカットを選ぶことが多いです。

楠瀬：私もフィット感ですね。
キツめのスパイクを購入して、湯船に浸かって手で揉みながら形を慣らしていた現役時代と比べると、最初から足にフィットしてくれるのは信じ難いです（笑）。