目白研心高校 2023.11.25 Sat.
サッカーショップKAMOがNIKEと共に立ち上げた『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』。
特別講師をお招きしたオフピッチとオンピッチの講義の様子をお届けします。

『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の第六回目は

東京都 目白研心高校サッカー部にて実施。

TIEMPO TOUCH ACADEMY オフピッチ KICK OFF。

オフピッチでは、「スポーツドクター 株式会社エミネクロス代表」辻氏が、『メンタルトレーニング』のテーマで講義。
心技体の”心”の重要性を伝えた。
個人の思考を言語化し仲間と共有する必要性を語り、都度選手達に問いかけるワークショップ形式の講義となった。

脳の機能は『【認知脳】Non Flow:ストレス』『【非認知脳】Flow:ご機嫌』に分かれる。
パフォーマンスは心を整える事と繋がっており、心を整える為には【非認知脳】を生かすライフスキルが重要である。

”Flow Do It!(心を整えてするべき事をする)”の為に、心の状態を変える最大・最高のツールである”ライフスキル思考”基本4つを説いた。
・ご機嫌の価値を考える
・今に生きると考える
・一生懸命は楽しいと考える
・ありがたいと考える

【一生懸命は楽しいと考える】
結果の楽しさは刹那的なものであり自分でコントール出来ないので、その瞬間でしか楽しめず苦しくなる。
苦しくなる事でパフォーマンスが落ち、さらに結果が出にくくなってしまう。
勝ちたいは負けへの恐れを感じている人の思考なので勝てなくなり、また苦しくなる。

『楽しさは邪魔されない。一生懸命の楽しさを自分で決める。』

結果を出しているアスリートは”一生懸命が楽しい”と考えている。
一生懸命の楽しさでプレーできる人は絶対に結果が出せる。一生懸命を楽しめるチームは誰にも止められない。

【ありがたいと考える】
人は機嫌が悪いと文句と愚痴を言い、さらに機嫌が悪くなる。そうなる事で上手くいかず、また文句と愚痴を言う。
機嫌が悪く文句と愚痴を言っているうちは上手くいかず、絶対に結果は出せない。
人間の脳は文句を見つける様に出来ているので、ありがたいを自分で見つけにいく必要がある。

『日頃からありがたいを見つける。少なくとも歳の数は毎日ありがたいと思う。』

感謝が大事な事は分かっているが、文句や愚痴に流されてしまい誰もありがたいと考えていない。
今一度、朝から晩まで”ありがたいと考える”事で、Flow状態でいる事を意識する。
「起きただけでありがたい」「ご飯食べるだけでありがたい」「空気があるだけでありがたい」と思うだけで心が整う様になる。

ライフスキルは全てが繋がっており、今この瞬間から始まっている。
ライフスキル思考習慣が自立という内部環境を整え、実践できる人が結果を出せる。
全てを意識しなければ思考が薄れてしまうので、日頃から意識して自らのライフスキルにする事が重要。
「メンタルトレーニングは心の素振りであり反復が必要、これが出来ないと一流にはなれない。」と選手達に伝えた。

ライフスキル思考を持たずには個人もチームも結果は出せない。
「日頃からライフスキル思考を取り込めるチームは成長出来る。」と講義の意味を説いた。

人は1か月で95%の事を忘れる為、復習をして染み込ませる事が重要。
「講義内容は一流アスリート達にも同じ事を話している。」
「講義を聞くだけでは変われない為、日頃からライフスキル思考を意識して変わろう!」と選手達へメッセージを送った。

TIEMPO TOUCH ACADEMY オンピッチ KICK OFF。

オンピッチ講師は元横浜F・マリノス監督 木村氏。
講義テーマは「ファーストタッチと状況に応じた的確な判断」。

トレーニングは1/4コートでパス&コントロール中心。
4人1組で様々なトレーニングを行い、選手達にアドバイスを送った。

「自分が楽しめないトレーニングはおもしろくない」と語る木村氏は選手達に「楽しもう」と伝えた。
普段の練習と一味違うトレーニングに選手達も破顔一笑。

トレーニングは3対1の鳥かご形式。

足を使わないハンドパスからトレーニングスタート。
ダイレクト、1バウンド、ゴロで行い、選手達の緊張を解きつつウォーミングアップ。

続いてはリフティング。
フリータッチ、インステップ(2タッチ)、インサイド(1タッチ)で行う。
「リフティングはボールの中心を捕らえる効果的な練習であり、サッカーが上手い選手はリフティングも上手い」と語る木村氏。
「技術は年齢を重ねても落ちる事は無く、若い内に練習する方が良い。その中で自身のプレーを見せる必要がある」と練習の意味を伝えた。

鳥かごでのパス&コントロール。
1タッチ、2タッチ、5タッチ以上で行い、状況判断を向上させるトレーニング。

1タッチでは瞬時の判断と正確なパスが求められ、5タッチ以上ではファーストタッチとフリーな状況を作り出す判断が求められる。

木村氏より指導が入る。
「パスが通れば良いと思っている選手がいるが、浮き球パスや足首でコースを変えるだけではトレーニングの意味が無い。」
「自分がプレーしやすい位置にトラップする事は当たり前だが、パスを受ける選手がプレーしやすいようにパスを出す必要がある。」
と指導。
状況を的確に判断し2つ以上のパスコースを作れる位置にトラップする事、サポート選手も三角形を意識してポジショニングをとる事をアドバイス。

着用した【TIEMPO LEGEND 10 ELITE】の感想を選手達に尋ねた木村氏。
選手達が「すごく良い」「足にフィットして履きやすい」「トラップしやすい」などと回答。
「技術は必要だが、スパイクは”+α”の要素。」と選手達にスパイクの重要性を語った。

「試合は練習より難しい状況が多いので、練習ではあえて難しいプレーを選択する事が重要。」
「サッカーは楽しい。上手くなる事でさらに楽しくなるので、指導内容が1つでも頭に残れば嬉しい。」
と語る。

強いチームとは”本気の目標がある”チーム。

「本気の目標がある事で成長出来て、生活から変わっていく。」
「高校生活はあっという間だ!サッカーにわくわくして本気で取り組もう!」
と締めくくった。

TIEMPO TOUCH ACADEMY Vol.2 各講義終了後は全員で集合写真。

成長への意欲に包まれた各講義は笑顔で幕を閉じた。

次回の『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』もご期待ください。

INTERVIEW
講師としてお招きした木村氏、辻氏のお二人と目白研心高等学校サッカー部監督の安井氏に、それぞれインタビューさせていただきました。