NIKE FOOTBALL ACADEMY

INTERVIEW

@中央学院大学 2024.08.28 Wed.

大久保 嘉人

サッカーショップKAMOがNIKEと共に立ち上げた
『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の
第9回として訪れた千葉県 中央学院大学サッカー部。

“NIKE FOOTBALL ACADEMY”と題した今回の企画について、
オンピッチの講師にお招きした
大久保氏にインタビューを行いました。

  • 自分達からミスをしていた事がもったいない

    ー特別な講師をお呼びしてオフピッチとオンピッチで講義を行う『Nike FC presented by SOCCER SHOP KAMO』の取り組みはどう思われますか?

    大久保: 今まで聞いた事の無い話が聞ける機会だと思いますので、とても良い取り組みだと思います。
    この年代の選手達は色々な事を吸収して伸びていく過程なので、
    とても有意義ですしどの様な考え方で取り組めばいいかを学べる機会になると思います。

    ー大学生への指導に向けて意識された事はありますか?

    大久保: 実際にトレーニングを見ながら選手の特徴を確認していました。
    大学生は大人と変わらないので、チームとしてどの様な事をやっているのかを見ながら、
    選手達やチームで出来そうな動きを指導する事を意識しました。

    ートレーニングで気になった点を教えてください。

    大久保: 前に前にと急いでしまい、自分達からミスをしていた事がもったいないと感じました。
    落ち着く所は落ち着いて、縦パスが入った時をスイッチとして全員が縦パスに対して動き出しをする事でもっと簡単に得点も取れますし、プレースピードも速くなる事を伝えました。

  • ゆっくり出来る所はゆっくりプレーする

    ー「ゆっくり」の言葉が印象的でした。

    大久保: スピードが出ると目一杯早く攻めようとなりますが、そういう時は体が固まって思うよりスピードが出てなく、周りも見えなくなるのでミスが増えてしまう。
    ゆっくりでも丁寧に的確にパスを繋いで判断をする事で、スピードが速くなりますが、この部分を勘違いしている選手が多いと思います。
    スピードを出すために早く攻めないといけないと思い、ミスをして逆に点を取られる事が多いので、今日はゆっくり出来る所はゆっくりプレーして、縦パスが入った時にはスピードを変えようと伝えました。

    ートレーニングでポジティブだった面を教えてください。

    大久保: 足元の技術は全員が非常に高かったです。
    技術が高いプレーが出来るのであれば、あとは頭の回転スピード上げて判断を早くする事で絶対上達出来ますし、チームとしてもっと強くなります。
    この部分は全員がまだ伸び代があると思います。

  • 得意な位置を常に開けておく

    ー大久保さんがポジショニングで意識されていた事を教えてください。

    大久保: 得意な位置を常に開けておく事です。
    ボールをもらった時に得意な位置からシュートを打ちたいので、得意な位置には常にディフェンスを置かないように意識していました。
    まったく違う位置にポジションを取り、常に開けておく事がゴールに繋がります。

    ーチームメイトに求めるプレーはありますか?

    大久保: フォワードだったので、縦パスが入った時にボランチやセンターバックから囲まれる事がありますが、見える位置にいてくれるのは非常に助かります。
    縦パスが入った時も、ディフェンスが揃っていればダイレクトで戻したいので、見える位置にサポートする事は助かりますし、1つだけでなく3つぐらい選択肢がある事でもっとシュートチャンスが作れると思います。

    ースピードを出すためのトレーニングはしていましたか?

    大久保: スピードを出すためのトレーニングは特にありませんでしたが、シュート練習は毎日していましたし、苦手な事や見えていないプレーは無理にしない事を常に意識していました。
    日々の練習からダイレクトで戻して自分がプレーしやすい体の向きに直す等を繰り返す事で判断力が身に付きましたので意識の問題だと思います。

  • 人工皮革が好きでした

    ー講義後に選手達に伝えた内容を教えてください。

    大久保:練習中にも伝えたのですが、シュートの仕方やボランチのボールの受け方を忘れない様に個人に対して再度伝えました。

    ースパイクの選び方でこだわりはありますか?

    大久保:サイズが大きいとシュート時にボールに力が伝わらないので、少し小さめで皮が伸びにくい人工皮革が好きでした。

    ースパイクの進化をどの様に感じますか?

    大久保:今のスパイクはすごく軽いですし、履き心地もとても良いので、履いた瞬間にテンションが上がりモチベーションになります。

    ースパイクの軽さは重視されていましたか?

    大久保:すごく軽いスパイクより、少し重たい方がシュート時のボールスピードが早くなると思いますので、少し重たいスパイクを選んでいました。

  • 自信は本当に計り知れないもの

    ー考える力をつけるために取り組むべき事を教えてください。

    大久保:自信だけだと思います。
    自信が無いから、動く時に「ここに動いていいのかな。ダメなのかな。怒られるかな。」と頭によぎり迷ってしまい自分の判断で動けなくなる事で、プレーが遅くなりディフェンスが取りに来てしまいチームとしてもやられてしまう。
    自信は本当に計り知れないものなので、成功体験を増やす事で迷わない、自信持って動ける事に繋がりますので、今はミスよりもどんどんチャレンジしてほしいです。

    ー最後に全国のサッカープレーヤーにアドバイスお願いします。

    大久保:慌てず自分の夢に向かってチャレンジしてほしいです。
    プロ生活21年で楽しかったのは3年ぐらいしかないですし、常に良い事だらけではないです。
    それだけ苦しい事ばかりでうまくいかない事もありますが、諦めずに自分を信じて練習する事で違う扉や景色が見えてくるので、続ける事を忘れずに努力してほしいです。

OTHER INTERVIEW
 

オフピッチとオンピッチの講義の様子をレポートでお届けします。

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