特別講師をお招きしたオフピッチとオンピッチの講義の様子をお届けします。
『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の第八回目は、千葉県 市立船橋高等学校サッカー部にて実施。
NIKE FOOTBALL ACADEMY オフピッチ KICK OFF。
オフピッチでは「株式会社高坂圭輔事務所 CEO」高坂氏が、『リーダーシップ』というテーマで講義。
リーダーに大切な要素やSOCCER=BUSINESSの考え方を伝えた。
リーダーシップとは?
①ビジョンを示し目的と手段を明確にする。
②多様性を活かす(新しいモノ・コトを取り入れる)
③物事を言語化する
④夢中にさせ失敗を恐れずチャレンジする
⑤問題を探し解決する
⑥意味を見つける、見出す
6つを意識する事でリーダーシップが培われる。
リーダーの考えは良い事も悪い事も蔓延してゆくので、現状に満足せずに常に高い目標を設定する重要性を説いた。
【ニュータイプとオールドタイプ】
ニュータイプとオールドタイプは年齢では考え方の違いで分類される。
オールドタイプとは過去を反省するし踏襲する考え方
ニュータイプは未来に向けた改善を見つける考え方
「正解ではなく問題を探す」「一生懸命頑張るだけでなくチャレンジをする」「タスクではなくビジョンを示す」
これらを意識する事でニュータイプの考え方になれる。
ワンプレーのクオリティを上げるためは自己表現を行う事とニュータイプの思考が重要であり、
監督やコーチを頼るだけでなく、何をすべきか自分で考え実行する事が必要。
【役に立つモノ(コト)ではなく、意味のあるモノ(コト)】
役に立つと意味のあるモノ(コト)を行と列で考え、必要なモノ(コト)を考える。
役に立たない×意味がない:あってはならない
役に立つ×意味がない:無難で消極的なプレー・ミスは少ないが怖くないプレー
役に立たない×意味がある:チーム雰囲気が良くなる・チームとってプラスに働く存在
役に立つ×意味がある:ゲームの流れを把握しコントロール出来る・リーダシップが優れている
意味のあるモノ(コト)の軸に考える事で、プレーはさらに向上出来る。
この考えはビジネスでも同様なので、意識する事で社会に出た時も通用するプレーヤーになれる。
【WHYの重要性】
大半の人は「何を?(WHAT)」、「どうやって?(HOW)」は答えられるが、
『なぜ?(WHY)』を言語化出来る人は少ないと言われている。
◆ゴールデンサークル理論◆
大半の人:「WHAT(何を?)」→「HOW(どうやって?)」→「WHY(なぜ?)」
数%の成功者:「WHY(なぜ?)」→「HOW(どうやって?)」→「WHAT(何を?)」
リーダーは「WHY」→「HOW」→「WHAT」の順番で考え、「WHY」を最初に言語化する事が大事。
「なぜ」は自分の動機、ビジョンや理念。
自分が信じるWHYを語り共感が生まれる事で、人々を惹きつける事が出来る。
【美意識を鍛える】
リーダーシップを培う上でとても重要な要素。
どの様な人間でありたいか、365日24時間をどの様に生活するかなど、
人生のストーリーを考える事で自分なりの美意識が生まれ、かっこいい人・良いプレーヤーになっていく。
人生のストーリーを考える:目的と手段を明確にして行動する
自己プロデュースの重要性:自己分析を行い自分の付加価値を上げる方法を考え行動する
衣・食・住の重要性:人生を豊かにする方法を考え、どんな仲間と過ごすかデザインする
時間は全員に平等なので、時間をどの様に使うか考え、ストーリーを作る重要性を伝えた。
【答えのないゲーム】
学生は「全国制覇」など答えのあるゲームを行っている事が多いが、今後はゴール・答えのないゲームを続けていく。
答えのないゲームを楽しむ3要素を伝えた。
『思考技術』の重要性:「考える力」はスキルであり、身につける事が出来る。
『思想・哲学』の重要性:信念・理念など強い意志を持つ事でメンタルを強化出来る。
『プロセス』の重要性:自分がどの様なストーリーを描くか、どの様なチームを作り戦うか考える。
「努力は大事だが、遊び心とひらめきを忘れてはならない。」
「世の中を豊かにするのは遊び心とひらめきだ。」と締めくくった。
NIKE FOOTBALL ACADEMY オンピッチ KICK OFF。
オンピッチ講師は沖縄SV株式会社CEO 高原氏。
講義テーマは「チームでの決定力向上」
トレーニングはパス&コントロール中心。
選手達にトレーニングの意味や考え方の重要性を伝えた。
「特別なトレーニングではない」と語る高原氏は選手達に「内容を意識してほしい」と伝えた。
ラダートレーニングからスタート。
正面からの基本トレーニング。
体を動かしながら頭で歩数をカウントする事をアドバイス。
体と頭をリンクして行う事で、試合中もスムーズにプレー出来る。
続いては横からのトレーニング。
同側の足と肩を出していてはサッカーの動きにならないので、入れる足と肩は逆に出す事が重要。
この動きを意識する事で体を上手く使える様になる。
トレーニングでは足・体だけでは意味が無く、頭と体、上半身と下半身をリンクさせる。
8人1組 中2人外6人でパス&コントロール。
ダイレクト、リターン禁止で行い、相手ディフェンスを崩す動きや状況判断を身につけるトレーニング。
トレーニング中も頭を働かせ考えながらプレーする事が重要。
「どこにパスを出すか」「プレーしやすいパスは何か」「近くではなく1つ先を見る」
連続して状況判断を行い、常に動いてサポートする事が必要。
高原氏がポイントを伝える。
「1つ先に出たパスは隣の選手に落とす事でリズムが良くなる。」
「試合中のどの場面かイメージしてプレーする」
トレーニングの意味を理解して行う事を伝えた。
4人1組 中1人外3人でパス&コントロール。
狭い四角形・2タッチ以下で体と頭を速く動かす必要があるトレーニング。
トレーニングで意識する事は4点
・常に動きながらパス回し
・ダイレクトか2タッチかを考える
・パスコースを作るサポートをする
・試合を強く意識する
プレー向上へのヒント。
「ボールの動きを予測してサポートする」「同じ方向だけでなく色々なパターンを作る」
ディフェンスをはずすために正確なプレーとパスの強弱をつける事をアドバイス。
より実戦に近い5対5のパス&コントロール。
四角に1人ずつ、中にフリーマン2人を置き、2タッチ以下でのトレーニング。
高原氏より「ボールに集まりすぎている」と指導。
「スペースを広くとり、我慢して幅を取る」「パスを回すために何が必要か考えてプレーする」
ボールを持っていない時の動きが試合で大事な要素である事を伝えた。
さらに、「ディフェンスの間にポジション取りし、中にボール入れる意識を持つ」
「ワンクッションの遊びボールを入れて、奥の選手を見て・使う」事をアドバイス。
最後はフルコートゲーム。
オフェンスはパス回しを意識、ディフェンスは動きを予測してラインを上げる事を指示。
ゲームを止めて高原氏よりチームの改善点を伝えた。
『簡単なボールロストが多い』
ボールを持ってから考えるのではなく、動きながら次の展開を考える。
奪った瞬間はチャンス・奪われた瞬間はピンチと意識する。
『味方を助ける声かけが少ない』
状況を伝える事でプレーの選択肢は増えるので、声を出してサポートする。
チームがあっての個人である事を意識してチームで連動する。
「ゲーム最後の方がチームとしてのまとまりを感じた」と、高原氏。
「なぜ良いプレーが出来たのか、どの様な意識を持ってプレーしていたのかを考えよう。」と伝えた。
NIKE FOOTBALL ACADEMY 各講義終了後は全員で集合写真。
活気あふれた講義は瞬く間に終了を迎えた。
次回の『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』もご期待ください。