特別講師をお招きしたオフピッチとオンピッチの講義の様子をお届けします。


『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の第11回目は、
東京都 修徳高等学校 サッカー部にて実施。
NIKE FOOTBALL ACADEMY オフピッチ KICK OFF。
オフピッチでは、「株式会社vennn代表」河内氏が、
『競争闘争理論』テーマの講義。
著書「競争闘争理論」より、サッカーから学ぶ方法を説明。
【サッカーとは何か?】
サッカーとは何かを考えるにあたって、「競争」と「闘争」に分類し、
思考や行動を区別し、明らかにする分析理論である「競争闘争理論」が役に立つ。
スポーツは「競争」と「闘争」に分ける事が出来る。
競争:「異なる時間」または「異なる空間」において、優劣を競う競技。
争う者同士は妨害を加えることができないまたは、許されていない。
闘争:「同じ時間」かつ「同じ空間」において、優劣を競う競技。
争う者同士は妨害を加えることができるまたは、許されている。
さらに、「個人競争」「団体競争」「個人闘争」「団体闘争」に分けることができる。
サッカーは「団体闘争」である。
【サッカーは「団体闘争」であると理解していなかったら?】
「競争」と「闘争」には少なくとも12の相違点がある。
この部分を勘違いしたままトレーニングを行わないことが重要。
競争:正解を選択していく
闘争:選択を正解にしていく
競争は妨害されないため、パフォーマンス次第で結果が分かるが、
闘争は選択した後にしか正解が分からない。
サッカーでできることは選択を正解にする事である。
サッカーに限らず、正解が用意されていないことが増えるため、
自身の選択を正解にするために、何をすべきかを考えることが必要。
【チームワーク】
「団体競争」と「団体闘争」では必要なチームワークが異なる。
団体競争:衝突が必要ない・一人一人の成果が足し算として結果
団体闘争:衝突が必要・チームの成果が結果
東洋は全員が心地よい状態を作ることが得意であり、
自身の意見を述べ衝突(議論)を行うことが不得意である。
サッカーは団体闘争でありチーム=結果のため、
衝突が起きないことはマイナスになってしまう。
自身の意見を押し込めるのではなく、意見を述べ衝突(議論)することが必要。
【伝えたいこと】
1.きつい練習に耐えたことがみんなの財産ではない
経験は素晴らしいことだが、全てではない。
日常では学べないことをサッカーから学べることは素晴らしい経験である。
2.サッカーを他分野に活かせ
サッカーをやめて残らないことは悔しいので、どの様に他分野に活かせるか考える。
考えるうえで競争闘争理論を考えてほしい。
2つの事を考えながらサッカーを頑張ってほしいと締めくくった。
【質疑応答】
Q.チームでやるべきことが決まっていることが強いのか?
A.予想のもと、チームとして何をするかを決めておくことは大事であり、これが戦術になる。
しかし、同じ場面が二度とないサッカーでは戦術を遂行するだけでは対応しきれない場面がある。
チームとして試合やトレーニングで良く起こる場面の行動を整理しつつ、
最後は個人で判断することが大切であり、選択を正解にすることを考えてほしい。
Q.海外より日本でプレーしたほうが良いのか不安。
A.私や周りの人では、海外に行かない方が良かったと思う人はいなかった。
文化の違い等を実際に感じることは人生で大きな財産になるので、楽しんでほしい。
NIKE FOOTBALL ACADEMY オンピッチ KICK OFF。
オンピッチ講師は森脇氏。
講義テーマは「出し手と受け手の関係、3人目の動き」
強いチームは練習から活気あって魂込めてプレーしている。
オフピッチトレーニングも成長と学ぶ姿勢を出して意欲的に取り組んでほしいと語る。
※今回は人工芝で特別にFGモデルを着用しております。
推奨グランドでは御座いませんので、FGモデルは天然芝で着用ください。
・5×2 ロンド
余裕を持ち、自分のプレーを安定させること、遊び心を持つことを伝えた。
森脇氏よりアドバイス。
2人目や近くの選手との関係は良いが、遠い選手と3人目の動きが足りない。
常にステップをしてディフェンスの間に顔を出す必要性がある。
良いプレーに対してナイスの声掛けが目立つ。
・7×3
長方形のグリッドにABBAの4ラインを作り3タッチ以下でのポゼッション。
ABBの3ライン内でポゼッションを行い、チャンスを見つけ反対のABBラインへ侵入。
3人目の動き出しや飛び出しの意識、チャンスを逃さない判断力を向上させる。
森脇氏よりアドバイス。
遠い選手や3人目の動きを常に意識することや動き出しに対して周りに選手がサポートすることが必要。
フリーでボールを受けたときは侵入するチャンスを狙う、
フリーで受けている選手を見つけたときは、飛び出すチャンスを狙う事を意識する。
徐々に向上するプレーにナイスランと伝えた。
・3×3 +2フリーマン
ハーフコートを使用して3トップの関係性を作るトレーニング。
フリーマンはワンタッチでパス交換をしつつ3トップへのパスを伺い、
パスを受けたトップの選手はワンタッチで他2人のトップ選手へパスしフリータッチで攻撃開始。
攻撃時にはフリーマンが1人加わり 4×3 へと変化。
ディフェンスがカットした場合は、PA内でポゼッションを行う。
センターラインに残ったフリーマンにパスを出し、落としを受けた時点で終了。
森脇氏より指導。
パスが出る前にボールによっており、ディフェンスが引いてきている状態になっているので、
ボールを受けるタイミングを意識し、受けたいスペースを空けるようにディフェンスを引っ張る動きを付ける。
周りの選手はパス&ゴーで常に動き続け、パスを出せるポジション取りでサポートを行うことが重要。
3人目の動き出しをさらに意識し、勇気をもって前に出ること、
ボールを受けにいく動きだけでなく、フェイクを足し裏を取る動きを見せることで、
ディフェンスは前に出にくくなると伝えた。
・ゲーム
3人目に動きや飛び出しを全選手が意欲的に取り組むこと、
サポートや声出しを怠らないことを求めた。
プレーを止めて指導。
ピッチの幅を広く使い、逆サイドにボールがある時も足を止めずにプレーすることをアドバイス。
背後に意識が向いている時は良いプレーが出ているので、
縦パスが入ったときに最大のサポートが出来るかが重要と伝えた。
目標達成には量をこなすこと、やり続けることが大切だと語る。
プロ選手は努力を怠っておらず、オフピッチの時間に何をすべきが考えていた。
時間は平等なので、練習以外の時間に何をすべきか考えてほしい。
”夢は叶う”
夢も持ち続けることが重要であり、持ち続けないと夢は叶わない。
持ち続ける姿勢は忘れずにサッカーに取り組んでほしいと語る。
活気があることは良い選手なので、声をだしてがんばってほしい。
目標達成できると思うので、チャレンジしてほしいと伝えた。