PHANTOM CREATOR ACADEMY

CREATOR INTERVIEW

@国見高校 2023.3.3 Fri.

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大久保 嘉人 元サッカー日本代表/
国見高校OB

サッカーショップKAMOがNIKEと共に立ち上げた
『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の
第一回として訪れた国見高校。

”Phantom Creator Academy”と題した今回の企画にて、
技術面(オンピッチ)の講師としてお招きした大久保氏にインタビューを行いました。
  • 過去の国見高校と現在の国見高校

    ー本日はよろしくお願いいたします。
    今回クリエイティブというテーマで大久保さんのご参加いただき、国見高校の後輩にいろいろなお話をしていただきます。
    大久保さんはセンターフォワードですが、現役時代一番大事にしていたこと、プレーのポイントなどを教えて頂けますでしょうか?

    僕は、全てのプレーを完璧にこなしたいなっていう風にずっと思っていました。
    “ザ・フォワード”しかいない中で、『パスも出せる』『得点も決められる』『ディフェンスも出来る』というフォワードになりたかったですね。そこは練習の時から常に意識してプレーしていましたね。

    ーありがとうございます。
    2023年、国見高校は12年ぶりに全国高等学校サッカー選手権に出場されました。
    大久保さんは、過去の国見高校と今の国見高校を見られていますが、どういう違いを感じられていますか?

    やっぱり進化しているし、昔のサッカーとは違いますよね。
    昔はボールを前に蹴って、セカンドボールを拾ってみたいなサッカーでしたし、それがうまいチームは強かったですしね。

    今はパスサッカーのチームが多いですね。どういったスペースに入っていって、ディフェンスをどう引き出すかとか、そういうサッカーになっているんです。
    非常に綺麗なサッカーだなっていうのは思うし、技術が高い子が多いな、と感じていますね。

    ーなるほど。
    大久保さんが国見高校にいた時と見た目の違いもあると思います。そこについては何か感じましたでしょうか?

    なんか違和感がありましたね(笑)。坊主じゃないから、なんというか国見って感じはしなかったです。
    でも今と昔では、時代が変わっていますから、今の子には新しい国見高校を作り上げっていってほしいなと思っています。

  • シュートを打つために意識していたこと

    ー大久保さんはずっと【ナイキ ファントム シリーズ】を履かれていました。
    このスパイクは「精密さ -狙った場所へシュートが打てる/パスをしっかりトラップ出来る-」がコンセプトです。
    止める・蹴るがうまく出来るからこそ、姿勢が良くなり、視野が広がり、選択肢が増えると風間さん(一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ 技術委員長)がおっしゃっていました。

    止める・蹴るがうまく出来ることによって、大久保さんが出来るようになったプレーや、増えた選択肢、相手が驚くようなシュートが出来るようになったと感じたことはありますでしょうか?

    それは、シュートを打つ時に感じますね。ほとんどの選手は打てば枠には多分いくだろうし、シュート自体はうまいんですよ。
    でも、シュートの前の止める動作がうまくいかなかったら、シュートまでいけないんですよ。

    もちろんシュート練習もするんですけど、シュートの前に自分の思ったところにボールを止められないと、本番で練習通りのシュートが打てないので、止める動作はめちゃくちゃ大事だし、僕はシュートよりもトラップを意識してやっていましたね。
    練習の時はディフェンスがいないけど、試合の時はディフェンスがいるから、どこに止めたら一番いいのかとか考えてやっていました。
    ちゃんとボールを止められれば、シュートの色々なアイデアが浮かんでバリエーションが増えるので、そこは意識してやっていましたね。

  • 次世代のプレーヤーに必要なこととは

    ーディフェンスも出来て、ゲームメイクにも参加して、シュートも決められる。
    そのような幅広いスキルを兼ね備えたストライカーが育っていくためには、次世代の子たちにどのようなトレーニングが必要だと思いますでしょうか?

    トレーニングというより、やっぱり“意識”ですね。
    プロにはそういう選手がなかなかいないから、国見高校のときからそういう選手になりたいと思いながらやっていました。

    元々パスを出すのが得意じゃないから、それを意識しながら練習でチャレンジしてみる。小嶺先生だったので、チャレンジしてミスすれば試合に出られないかもしれないし、怒られるっていう怖さもあるなかで、敢えてチャレンジをしていった。
    チャレンジをしたことによって「俺、できるんだ」って成功体験が出来る。
    小嶺先生は、ある意味普通の先生ではなかったので、より緊張感があるなかでそういうチャレンジをすることはなかなか難しいけど、チャレンジしたことによって自信のつき方がやっぱり違う。 そういったことの積み重ねで、大きな大会でも簡単にプレーが出来る。
    だから、意識してチャレンジしてみることが、その先につながるのではないかなと思います。

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